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愛される画家になるための絵画教室

これから画家になりたい人必見!京都の日本画家・宮毬紗(絵画教室講師歴24年、一晴画廊オーナー)のネットで学べる絵画教室

「先生、パネルに貼った紙が剥がれませんでした」事件。

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こんにちは。

宮毬紗です。

 

今日は絵画教室でした。

 

お土産のゴマせんべいと、美味しいパンを頂戴しました。

いつもありがとうございます。

差し入れは、コーヒーやお茶を淹れて、休憩時間にいただいています。

 

そして今日も事件が勃発。

 

「パネルに貼った紙が剥がれませんでした」事件です。

 

 

どういうことなのか、紙に水彩絵の具で絵を描く場合でお伝えしますね。

 

 

上の写真の絵を見てください。

これは、仕上がった絵をパネルから切り離した状態を撮影したものです。

 

絵の下の、白いパネルに貼り付けていました。

 

 

紙に絵を描く場合、絵の具を塗ったときに、水分で紙がフニャフニャして描きにくくなります。

 

それを防止するために、パネルを用います。

木製パネルは、画材店で売っています。必要なサイズの、ひと回り大きめのものを買っておくといいでしょう。

 

 

描く下準備として、パネルに紙をピンと貼って、表面がフニャフニャしないうように仕立てます。

 

まずは、仕上がり予定のサイズよりも大きめの紙を用意します。

糊代を作るためです。

 

次に、パネルの側面すべてに、糊をつけます。

糊は<洗濯のり>を使用しています。

 

次に。

紙の裏面を刷毛を使って水で濡らします

表ではなく、ですよ。

(紙には裏表があります。これはまた違う記事で書きますね)

 

糊代の位置を確かめならが、紙をパネルにおきます。

 

濡れた紙の裏面が、パネルにピタッとくっつく感じになるはずです。

 

紙を良い位置におけたら、次は乾いた手のひらで、パネルの中心から外側に向かって、丁寧に紙をピンと広げていきます。

 

紙がきれいに伸びていたら、次に、側面の糊ずけした部分にかかります。

側面の糊付けは、紙の表面がシワになっていないかを確かめてからにしましょうね。

 

糊付けは、糊を指の圧力で、紙に染み込ませていく感覚です。

パネルの側面を、しっかり押してください。

 

ここまでが、パネル貼りの手順です。

 

 

そして。

絵を描き終わったあとで、必要なサイズをカッターでカットします。

 

側面にしか糊がついていないはずですので、カッターでカットすると、スッと剥がれます。

 

剥がれるはずなんです。

 

あれ?剥がれませんでした?

 

「はい、剥がれませんでした。パネルにビターっと、くっ付いてしまっていましたよ!」

 

おお、それは困りましたよね。

 

「剥がれなかったら、パネルに貼ったままなのですか?」

 

いえいえ、大丈夫です。

 

剥がせます。

 

くれぐれも、無理には剥がさないでくださいね。

 

原因は、いくつか考えられますが…

 

基本、糊しか使用していないので、水で濡らせば剥がれます。

 

 

方法はいくつかあります。

 

霧吹きで、画面全体を濡らしてください。

ビッショリと。

紙の裏側までしみ込むくらいに。

 

濡らすときは、刷毛を使ってもいいのですが、表面を擦ってしまいますから、上級者向きです。

 

水分が十分に浸み込んだ状態で、指でそっと紙をめくっていくと剥がれます。

 

そこで、どうしても剥がれない箇所があれば、剥がれない部分に水分を足して、3分ほど待ってから、再チャレンジしてみてください。

 

 

剥がした絵は、真っ白な紙をパネルに仮貼りしたものの上に、もう一度貼ります。

 

今度は、絵を描いた紙全体を糊付けしてください。

洗濯糊を水で薄めて、裏面に塗ります。

 

貼るときに、絵の表面をこすらないように、手ぬぐいやハンカチなどの、表面に凹凸のない布で押さえるようにすると、きれいに貼れますよ。

(タオルだと絵の具に繊維の形が残るときがあります)

 

 

これまで、同じ事件が何回かありましたが、すべて解決してきました。

 

ボンドを使わないで、糊を使っているので、水の力を借りれば、なんとかなっていくのです。

 

ただし、あまり年数を置いたものは無理ですので、仕上げて放置したままは、やめておきましょうね。

 

 

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