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褒められて上手くなる絵画教室

京都の日本画家・宮毬紗(絵画教室講師歴24年、一晴画廊オーナー)のネットで学べる絵画教室

モチーフが先か、画材が先か問題(2)

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こんにちは。

宮毬紗です。

 

写真の絵は、初めて「水」というものを描いた絵です。

池です。

高校2年生でした。

 

顔彩(固形の絵の具)や色鉛筆、クレパスなどを持って行ったのですが、水の穏やかさを描きたくて、色鉛筆で描きました。

高校の授業では日本画を描いていたのですが、この時に、色鉛筆という画材の面白さに気がつきました。

 

昨日、この記事を書きました。

miyamarisa.hatenablog.com 

 

多くの絵画教室では、生徒さんが使う画材は最初から決まっています。

 

「パステル画教室」

「水彩画教室」

日本画教室」

 

先生がそれを専門に教えているからでもありますね。

 

私は日本画家協会に所属していて、日本画家の団体である創画会の会友です。

世間的には「日本画家です」と名乗っています。

 

ですが、「日本画教室」ではなく「絵画教室」と名乗っています。

 

なぜでしょう。

 

「あれもこれも教えられるから?」

 

ではありません。

 

あなたに、表現に適した画材を使ってほしいからです。

 

上級者であれば、ひとつの画材で、どんな表現でもできるかもしれません。

 

けれども日本画材では、透明感のある煌めく光沢を描くのは、非常に難しいのです。

 

日本画では、白の表現には、胡粉岩白方解石などを使います。

胡粉は人形の顔を塗る時にも使用しますね。

 

普通に胡粉を塗ると、下に塗った色が透けます。

下の色の陰を帯びた、彩度も明度も低い白になります。

 

では、下の色の影響を消そうとして濃く塗りすぎると、どうなるでしょう。

白粉を塗りつけたような、ノッペリとした表現になります。

 

胡粉の白で、透明感のある艶は出しにくいのです。

日本画材は、初心者が透明感のあるものを描くには、不向きな画材です。

 

ただし、日本海の海の深い色味は、日本画材で表現しやすいでしょう。

岩絵の具を重ねる、すなわち絵の具の層を幾重にも作ることで、何色とも言い難い複雑な色が出せます。

 

色鉛筆では、朝焼けの海にキラキラと反射する波を描くのは、マスキング技法(塗りたくない箇所に蓋をする)を習得していないと、波がキラキラしません。

アクリル絵の具か、油絵の具が適していると感じます。

 

画材によって、表現しやすいもの、表現しにくいものがあるのです。

 

なのにですよ。

 

モチーフではなく、画材を先に決めてしまうと、描くものに制限が出てくるのです。

 

描いたとしても、「こういう感じに描きたかった」という表現から遠ざかることもあります。

 

それを、こんな感じで誤解していくのですよね。

 

「私は絵が下手だから、上手く描けないんだ」

 

ちがう、ちがう、ちがう。

 

画材が、あなたの描きたい表現に合っていないだけなんです。

 

切れない包丁、こびりつくフライパンを使いながら、「私、料理が下手なんです」と嘆いているのと同じです。

 

自分の腕を嘆く前に、道具を変えてください。

 

この記事にも、ヒントが載っています。 

miyamarisa.hatenablog.com

 

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