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愛される画家になるための絵画教室

これから画家になりたい人必見!京都の日本画家・宮毬紗(絵画教室講師歴24年、一晴画廊オーナー)のネットで学べる絵画教室

写真を見て描くと「見辛い絵」になる理由

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こんにちは。

宮毬紗です。

 

写真は、京都の山道で見つけた誰かの作品です。

いいなあ、こういうの。

めちゃくちゃ好きです。

 

さて。

 

昨日書いた記事に、思いの外、反響がありました。

写真を見ながら描くことについて、もう少し話しておきますね。

miyamarisa.hatenablog.com

 

私は写真を見ながら絵を描くとには賛成です。

 

理由をもう一度書きますね。

 

制作の一過程だけで、絵の成否や内容は決まらないからです。

 

 

「写真を使ったからダメな絵になりました」

 

「下地の色を塗りなおしたので、感動できない絵になりました」

 

「パステルでモチーフを塗ったので、伝えたい内容のない絵になりました」

 

 

いやいやいや。

 

ありえへんやろ。

 

 

「〜をしたから〜できませんでした」の使い方が間違っています。

 

 

写真を使って描いていいです。

もともと、絵に写真を使うことは、邪道でもズルでもありません。

 

写真を使うなんて邪道だという先生には、

 

「西洋絵画では、カメラ・オブスキュラという機械を使用して絵を描く技法を、レオナルド・ダ・ヴィンチも使っていました」

 

と教えてあげてもいいです。

 

そういう問題ではないんですよね。

 

 

ただし。

 

この条件をクリアしてからです。

 

「あなたがその絵で、何を表現して、何を伝えたいのかを明確にする」

 

ちゃんと言語化してくださいね。

 

なんでもそうですが、頭の中で、なんとなーく思っているだけのものはブレますよ。

 

 

「写真を使っていいか、悪いか」の問題は、「その絵で何を伝えたいのか、描いている側が曖昧になる」ということにあります。

 

写真を見ると、どうしても細部が目につきます。

 

写真がピンボケでない限り。

 

 

しかも、次が大問題です。

 

「絵に描くからハッキリ見えたほうがいい」と大判印刷にしてしまいませんか?

 

絵画教室でもL判サイズで描く人は少ないです。

完成する絵のサイズと同じものを用意する人もいます。

 

するとですね。

 

「それほど描きたいとは思わなかった」という箇所も、クリアに見えてしまいます。

 

そして、見えたら「あ、ここも描いておこう」と描いてしまう・・・。

 

 

この記事でも書きましたが、画面のなかに要素がありすぎて、散漫な印象の絵は見辛いのです。

miyamarisa.hatenablog.com

 

写真でよく見えるからと、あれもこれも描き足していくと、面白くない絵、見辛い絵まっしぐらです。

 

これを、初心者だけではなく、プロでもやってしまうのです。

 

ですので、あるプロの作家は、写生すらも本画の制作途中には見ないといいます。

 

写生で描いたものを、すべて描きたくなるからです。

 

いらないものを描くことで、絵の訴求力が弱まります。

本画では、より一層「これだけは描きたいもの」に絞るために、すでに伝えたいものを絞っている写生すらも見ない。

 

ここまでやれとは言いません。

ですが、ここまでの気持ちで描いてほしいと思います。

 

おお、長くなりました。

でもこの話題は大事なので、さらに掘り下げていくつもりです。

 

 

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