強烈に愛される画家になるための特別講座

結果を出せる画家になりたい人のためのテクニックが満載!画廊オーナーで京都の日本画家・宮毬紗(絵画教室講師歴24年)がファンから圧倒的に愛される戦略を教えます

写生にサインと日付を記すということ

 

こんにちは。

宮毬紗です。

 

ただいま、明治時代の画家・木島 桃村(このしま とうそん)が残した写生帖デザイン画の資料調査をしています。

 

彼の残した写生帖写生、ほぼすべてに日付署名が記してあります。

写生帖大判写生には落款(らっかん)が捺してあります。

写真は、その一部です。

 

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写生を調べていると、面白いですよ。

いつ、どんなものに興味を持っていたか、どんな変化が、どのくらいの時期に起こっているのかが、日付を追っていくと分かります。

 

文章は書いてありませんが、桃村の心の動きがそのまま伝わってきます。

絵日記のようです。

 

同じ明治時代の、他の画家の写生帖も見たことがありますが、良い絵の写生帖ほど、日付がしっかりと書いてありますね。

まるで「今日も絵に向きあった」と、自分の行動を振り返る儀式のような感じを受けます。

 

逆にですね。

 

ちょっといい加減に描いたんだろうなあという絵には、どの画家も、日付けや署名は入れていません。

 

気持ちは分かりますよね(笑)。

私から見れば、すごく上手い絵もあるのですけど。

 

桃村の日付と署名は、描いてしばらく経ってから記載されたものもあります。

推測でしかありませんが、あえて後に日付と署名を入れるということは、彼が写生帖を見返していたということです。

 

描きっぱなしではないんですよね。

写生の残し方に拘っているのです。

後で誰かが見るという前提だったのかもしれませんね。

 

これは非常に面白いですし、私はこんなことを予想しています。

 

 絵を描く人にとって、「写生」と「本画」は、精神的にはそこまで変わらないんじゃないかと。

 

おそらく「写生だから気軽に描いていた」というわけではないのですね。

描き終えた後は、画家のなかでは、写生が1つの作品として成立しているのではないかと思っています。

 

写生は本画を描くための、下準備の絵です。

 

厳密には、写生は作品ではないのですよね。

 

ですが。

 

写生に日付けと署名を追加してしまう桃村の行動から、こんなことを考えています。

 

写生と本画とは、描く動機はまったく違いますが、描き終えた後は、画家はそれらが同質のものと言えるくらいに、重要なものと捉えていた気がします。

 

 

ちょっと難しい話になってしまいましたが・・・

 

署名と日付けを記載するだけでも、描いた人の思いを見る人に伝えられるのです。

それだけ、絵を描く行為には、あなたの心がそのまま写ってしまいます。

 

ちなみに私は、スケッチブックを上下逆さまにして描く癖があります。

「あ!これいい!」と思ったら、もうモチーフから目を離せない心の動きがそのまま出ています(笑)。

うっかり者です。

 

あなたはどうですか?

何かありますか?

 

 

署名と日付けの記載は、ぜひ真似したい習慣です。

あなたが描いた絵は、大事なものですから。

 

あなたの描いた軌跡を、どこかに残しておいてくださいね。

 

 

 

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