読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

強烈に愛される画家になるための特別講座

これから画家になりたい人必見!京都の日本画家・宮毬紗(絵画教室講師歴24年、一晴画廊オーナー)のネットで学べる絵画教室

好きだけれど下手ということについて30年以上考えてきた(2)

こんにちは。

宮毬紗です。

 

やっとこの記事の続きを書きます(^▽^;)

大変お待たせしました・・・。

miyamarisa.hatenablog.com

 

美術高校の受験には水彩画とデッサンが必要だったのです。

そこで受験準備ために、有名な美術予備校へ行くことになります。

 

案の定、受講生には、すでに上手い子がたくさんいるのです。

児童絵画教室から絵を習っているような子が。

 

道具からして「描き込んでいます!」という感じの(笑)。

 

・・・ちょっと臆するのですよね。

 

「こんな子たちの中でやっていけるのかな?」と。

 

結果はぜんぜん大丈夫だったのですけど(^ー^;)

 

 

その時に私が感じている「上手い」は「中学生の感性」での「上手い」なのですよね。

 

大人になった今の視点からは、

「絵画教室に通った子によくあるパターンの描き方で熟れている」

と感じます。

 

受験用のデッサンや着彩で求められる技術は、また違うのです。

 

視点によって評価は変わりますよね。

 

 

そして、無事に美術高校に合格して、日本画科に入学するのですが・・・

 

またまた、周りは上手い子ばかりなんです。

親が美術・工芸関係の仕事をしている子がワンサカいるのです。

 

学校で石を投げたら美術関係者の子弟に当たる、みたいに。

 

私は、中学生では美術はオール5で、コンクールに入選・入賞は常連だったのですが、あっという間に「出来が悪いので居残り決定組」に転落しました。

 

いやはや、当時はショックでしたね・・・。

 

自信があったものが、ある時から、まったく評価されなくなるのです。

 

評価されないどころか、否定されるのです。

 

「あなたは人の2倍やらないと、人並みのことはできない」と。

 

この言葉は、いまでも恨んで憶えています(笑)。

 

「えーうっそ!!!そこまで私ってダメなん?!」

 

これまでの自己評価の高さと、受けた言葉との落差が激しすぎて、受け入れ難かったです。

 

ちなみにですね。

 

この時に芽生えた劣等感は、20代半ばまで持ち続けることになってしまいます。

 

・・・大事に抱えすぎですよね(^ー^;)

 

 

こういう体験は、美大・芸大に入った学生さんにも普通にあると思うのです。

 

どうやっても周りには勝てない。

 

負け続けます。

成績は最下位近くです。

 

「次の作品こそは」と思っても負けていく。

 

負け続ける度に、「もしかしたら私は絵が下手なのではないか?」と、これまでの自分の自信を疑い出してく。

 

競争に勝つことでしか、自己肯定感が得られなくなっていますので、どんどん自分を疑い出す。

 

負のスパイラルですよね。

 

 

しかもです。

 

当時の私の部屋には、これまでの表彰状が飾ってあったのですよ(笑)。

目に入る度に、過去の栄光が苦しくなってきます。

 

そして大人からのトドメの一撃。

 

「やればできるから頑張りなさい」

 

いやいや。

 

いやいやいやいや。

 

そういう時って、本人はやれるだけやったつもりなんです。

 

「次こそは」とやり続けたんですよね。

 

その言葉に耐えきれなくなった頃、身体に影響が出ました。

不調のままの生活が続きました。

 

 

この状態から抜け出そうとして、やっとこさ表彰状も盾も捨てました。

 

いただいた団体には申し訳ないのですが、表彰状は細かくビリビリにして。

片付ける程度では、ダメだと思ったのです。

 

「栄光の過去と一緒に捨てよう!」と決断しました。

 

心が軽くなりました・・・。

 

「美術は一番だった自分」を捨てたら、ホッとしました。

 

評価されたことを捨てたんですね。

 

 

今思うと、自分で勝手に苦しくなっていました。

 

私はずっと「一番でいた」「一番になる」ということに、こだわっていたのです。

 

外部からの評価を、自分の価値の中心に置いていたのです。

 

なので外部からの評価が一番でないと、自分の絵に価値を見出せないのです。

 

自分自身にもです。

 

評価を得られない自分が何をやっても無価値に見えるのです。

 

あげくは「私には生きている価値がない」とまで思い詰めていくのです。

 

これはしんどい生き方でした。

 

でも本当は・・・

 

外部がどんな評価をしようが、自分の絵は、自分自身が高く評価して、描くことが大好きでいれば良かったのです。

 

他人は関係ないんです。

 

他人の評価なんて、本当に無責任なんですよ。

 

あなたのことをどれほど理解して、あなたのこれからの人生をどれほど大事に考えて、その一言を発しているのか考えると分かると思います。

 

大事なのは、自分がどうしたいかなのです。

 

「評価の高い絵を描かなければいけない」ではないのです。

 

しなければならないことなんて、絵画には、本当はないのです。

 

自分が描きたいのか、描きたくないのか。

 

絵と自分の間にあるのは、ただそれだけです。

 

 

私は「絵が好きだ」という気持ちを、とことん忘れていました。

 

「絵が好きだから描く」 

 

この状態を取り戻すために、まだ時間がかかります。

 

 

  

にほんブログ村 美術ブログ アトリエ・スタジオへ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ
にほんブログ村

 

京町町家で学ぶ絵画教室はこちら

ichiharugallery.hatenablog.com

画廊はこちら

ichiharugallery.hateblo.jp