強烈に愛される画家になるための特別講座

画家になりたい人のためのテクニックが満載!画廊オーナーで京都の日本画家・宮毬紗(絵画教室講師歴24年)が教えるファンから圧倒的に愛される戦略を教えます

差別化できていますか/解答編:それを知った上で自分の絵を描く

こんにちは。

宮毬紗です。

 

昨日の記事の続きです。 

miyamarisa.hatenablog.com

 

こんな疑問をもらいました。 

 

「トレンドの本質を読み解きました、巨大メディアの流行も知りました、ではどうしたらいいのですか」

 

「これを絵の中に取り入れるのですか?」

 

違います。

取り入れるのではなくて、そういう時代の中に生きていること、それらを受容していることを認識してほしいのです。

 

知らなければ認識しようがありませんよね。

まずは知る努力をしてください。

 

そして、ここからが大事です。

 

今の時代を生きている感覚を持って、自分の描きたいものを追求していくのです。

 

画廊で「惜しいな」と感じる画家さんは、このどちらかに、極端に偏っている場合があります。

 

まったく時代性を無視して、自分の世界に閉じこもっている絵か。

流行を追っていて、画家の個性や主張が伝わってこない絵か。

 

公募展の出品作では、まったく時代性を無視した絵は、落選傾向にあると感じます。

展覧会では目にしなくても、審査前の搬入場所では結構目にしたりします。

 

「骨董品みたい。いつの時代に描いたの?」というような感じになります。

 

こんな声もありました。

 

「だったら今のトレンドのエッセンスを、絵の中に少し取り入れたらいいのですよね」

 

いえいえ。 

取り入れるのではないのです。

 

今、どのような時代に生きていて、それを表現するに、どういう表現が使われているのか、それを理解して、自分が描きたいものにフィードバックさせていくのです。

あなたの様式に作り直すのです。

 

例えば。

問いにも書きましたが、

 

「人物の絵が流行でした」

 

ここから何を読み解きますか?

そして、もしあなたが風景画を専門に描いていたら、どうフィードバックさせていきますか?

 

人物でも、顔だけだったり、全身像だったり、シルエットだったり、様々な表現がありますよね。

ある特定のモチーフが流行する場合、そこに鑑賞者が何かしらのインパクトを受けるので、繰り返し描かれるわけです。

 

ではそのインパクトは、何によるインパクトなのでしょう。

 

大きさが想定外だからでしょうか?

描かれるはずのないものが、描いてあるからでしょうか?

現在の社会性を人物を通して表現しているからでしょうか?

 

そこに描かれている本質と、あなたの絵に描かれる、モチーフや色彩を通して描きたい本質を見比べ、どこがどう違っているのかを考えてみてください。

 

描くものが風景であっても、人物であっても、通じるとこが見つかるはずです。

 

 

公募展に限らずに、作品の差別化は重要な課題です。

 

差別化するには、まずは自分の「内」だけではなく「外」を知る必要があります。

 

あなたの興味は、自分の中だけのことでしょうか。

それとも、社会の中にある自分を表現することでしょうか。

この問いかけをしないで、双方向的な絵を描くことは難しいと思います。

 

その双方向的な絵が、じつは圧倒的に少ないのです。

 

なぜならば、勉強していない画家志望の人の多くは「自分の好きなものを描きたい」からです。

自分の個性だけで、人との差別化を目論むからです。

 

でも多くの場合、巨大マスメディアに晒されている私たちの個性は、そこまで際立ちません。

無自覚でいればいるほど画一化されていってしまいます。

 

この無自覚の状態では、絵画の様式も洗練されないのです。

自分が何を見て、何を描いているのかを知らない状態では、「よくある様式」の踏襲のレベルにしかなりません。

 

いつも、自分が何を見ているのか、自分がどんな世界に身を置いているのかを意識しながら、自分の描くものを探してみてください。

「さっぱり意味が分かりません」という人は、自分が描きたいものと、この世界で生きている自分が見ているもの、その両方の世界の架け橋になるモチーフや表現を探すことを、構想のときに意識するといいと思います。

 

公募展に初めてチャレンジする人には、かなり難しい話だったかもしれませんね。

でもこれは、絵画の世界だけではなく、すべての分野で役立つ視点です。

ほかの仕事も、人との関わりの中で成り立ち、自分たちの主張やセールスを選択してもらわなければいけません。

 

 

「絵で思い伝えたい」という意識は、公募展でも強く持っていてください。

ただし、その表現方法は、多くの作品が集まる場合、より一層「この時代、この社会で生きている私」という視座を含んでいる方がいいですね。

 

・・・。

・・・もう少し、噛み砕いた記事も書きますね。

 

 

 

 

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